近年注目を集める、ノーコードアプリ。コードを一行も書くことなく、アプリ開発ができるとして、スタートアップを中心に話題となっています。その先駆けとなった「Bubble」は特に知名度が高く、パイオニアであるだけに、Bubble利用者たちのサクセスストーリーに事欠きません。
今回はBubbleを利用して開発されたアプリの中から、公式サイトでフィーチャーされている5のサクセスストーリーをご紹介しましょう。
1.EscapetheCity
EscapetheCityはイギリスに拠点を置く、Bubbleで作成されたプロフェッショナル特化の転職サービスです。転職を希望するプロフェッショナルへキャリアのアドバイスを実施し、必要であれば提携企業への転職を支援します。
ローンチ後数週間で、1000人以上の従業員を擁する企業1500以上と提携するなど、勢いを伸ばしています。Bubble公式サイトでは、創設者のDomによるサクセスエピソードが公開されており、開発までにエピソードを伺い知ることが出来ます。
公式サイト: https://www.escapethecity.org/
2.SendPilot
SendPilotはWebメディア支援ツールです。自社・他社のブログの記事の分析・コンテンツの抽出を実施します。テンプレートで業界のハッシュタグ、ショートリンク、画像などを自動で追加し、3か月スパンでのSEOスケジューリングすることができるなど、SEOの対策を行いたい企業にぴったりのサービスといえるでしょう。
現在すでにAIによって自動記述された10万件以上のSNSの投稿に使用されており、何千人ものクライアントにサービスを提供しています。
公式サイト: https://www.sendpilothq.com/
3.Marlow
コーチングを受けたい人とコーチのマッチングサイトです。シンプルなUIで、ユーザーは会員登録後に希望するコーチの属性情報を送信するだけで、マッチングが完了し、コーチと連絡が取れるようになります。頻度等に応じ複数のサブスクリプションプランを利用可能で、Bubbleを利用してチャットやワークフローを構築しています。
創設者のMaryによるMarlow開発秘話によれば、構想から2か月弱で有料プランを提供開始し、実際に有料会員を集めることに成功したとのことです。このようにスピード感をもって開発できるのは、ノーコードツールの強みといえるでしょう。
公式サイト:https://getmarlow.com/
4.AppDuJour
AppDuJourは、レストラン検索サービスです。米国でリリースされたアプリで、日本の「食べログ」に近い機能を持っています。
ユーザーにとっては、「食べログ」のように条件を指定して無料でレストランを検索できる一方で、レストラン側としては、サブスクリプション払いすることで、顧客にリーチすることが可能になります。
創設者のSharifaによるAppDuJour開発秘話によれば、プロトタイプがないことで資金調達が困難であったため、コストをかけることなくサービスを構築できなければならないことから、Bubbleを使用することに決めた経緯があります。発案から7か月でイテレーションの構築に至ったとのことで、まさにノーコードの低コスト・高速開発という強みが生きているといえるでしょう。
公式サイト: https://www.theappdujour.com/
5.Kollecto
Kollectoは、アートコレクターとバイヤーをマッチングするサービスです。
創設者のTara Reedによれば、「音楽のおすすめを知りたければSpotifyへ、映画ならNetflixへ、ファッションならTrunkClubへ、本ならAmazonへアクセスすればよい。が、アート作品に関して、”イケてる”作品をおすすめしてくれるものがなかった」ことからKollectoのアイデアを着想したようです。
彼女は技術者ではなかったものの、Bubbleを使用することで、低コストで真にユーザーが望むであろう機能に絞って開発できる上、プロジェクト管理という難しい問題を回避してKollectoの開発に成功したのです。
結果、Kollectoはいきなり3万ドルの利益をうみだし、「500 startups」のトップアクセラレータープログラムにも採択されました。まさにノーコードによってスタートアップのMVP開発が加速した事例と言えるでしょう。
公式サイト: https://kollecto.com/