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NoCodeCampが目指す、個人をエンパワーメントするエコシステム

みなさん、こんにちは。最近は、各方面でノーコード開発が話題に上るようになり、toC向けのアプリ開発のみならず、DX関連のユースケースも増えてきました。そこで今回は、日本初のノーコードオンラインサロン【NoCodeCamp】の創業者のNoCode Ninjaさんと宮崎翼さんにNoCodeCampの展望を語って頂くと共に、DX推進の手段としてのノーコード開発についてお聞きしました。「ノーコードのトレンドにキャッチアップしたい」、「今後どのようにしてDXに導入されていくのか知りたい」といった方は、是非、参考にしていただけますと幸いです。

NoCodeNinja(@nocodejp)

DMMで日本初の NoCodeサロンNoCodeCampを運営。Twitter、note、Youtubeなど各SNS、メディアにてNoCodeの発信、開発を行っている。
宮崎翼(@tsubasatwi)

DMMで日本初のNoCodeサロンNoCodeCampを運営。エンタープライズ向けIT導入の仕事が多い他、こどものためのプログラミングサークルCoderDojo稲城も運営している。

 

NoCodeCamp「作るを全力で応援するオンラインサロン」

-はじめにNoCodeCampのこれまでの活動について教えていただけますか?

Ninja「4月に開設したオンラインサロンのNoCode Campは、200人を超えるまでに成長しました。12月の時点でNoCodeCampでは160以上のアプリが作られています。その他、NoCodeCampでは、ノーコード開発の受託業務や企業向けのDXコンサルティング業務も行っています。今年はノーコードに関する書籍を2冊出版予定です。」

-昨年はノーコードに対する社会の関心も高まりましたか?

Ninja「NoCode Campを始めた昨年の4月は、大手メディアでもノーコードに関する記事が取り上げられるようになった時期だったので、世間でも関心が集まりましたね。5月に公開した「プログラミング不要のNoCode(ノーコード)とは?どうやって学習するの?」という記事もいまだに多くの方に読んで頂いています。」

-NoCodeCampに参加する人たちはどんな人たちが多いですか?

宮崎「アプリ開発の経験のあるエンジニアもいれば全くの初心者の方もいて、良い意味で様々なバックグラウンドの方に参加して頂いています。はじめはエンジニアの方が多かったのですが、最近は自営業の方やデザイナーの方など様々な職業の方に参加して頂いています。コロナの影響もあってか、最近は副業で何かスキルを身に付けたいという方も増えていますね。」

-サロン内で知り合った人たちが共同プロジェクトを始めることもあるのですか?

Ninja「NoCodeCampは、細かい制約や制限などはないオープンなコミュニティなので、コミュニティの中で知り合った人同士で共同プロジェクトなどを行うことは大歓迎です。現状、NoCodeCampのプロジェクトとして提案することが多いですが、我々を通さず直接つながってプロジェクトを進めてもらっても全く問題ありません。」

宮崎「サロンのルールで縛って、囲い込む方が短期的には売上は上がるのかも知れませんが、NoCodeCampとしては、オープンなコミュニティでアプリ開発者を全力で応援するという理念のもと運営されているので、今後も細かいルールで管理することは考えていません。」

NoCodeCampは集客・収益化まで支援

-NoCodeCampではアプリを作った後のサポートにも力を入れているそうですが、どのようにサポートしていくのでしょうか?

Ninja「ノーコードに限らず、どんなアプリを作るにしてもファーストユーザーを獲得するのが大変だと言われています。そのためNoCodeCampでは、ユーザー獲得のためにサロン内のサービスチャンネルを利用して告知ができる他、無制限のプレスリリース配信サービスなどを用意しています。また、アプリをテンプレート化して販売できるノーコードショップというマーケットプレイスも開設しています。」

宮崎「実際に、これだけでも広告費をかけずに数百のユーザー数を取れているケースもあります。ファーストユーザー獲得という観点では、いきなり沢山の広告費をかけられないといった方のサポートは出来ているかなと思っています。」

-NoCodeCampでは、どのようなサービスがつくられてきましたか?

Ninja「NoCodeCampでは、様々なアプリを受託開発してきましたが、公開しているものですと、あいホームさんやブラリノさんのサイトはNoCodeCampで受託したものです。サロン会員さんによる開発事例も増えてきており、最近は、二日に一個のペースで新しいアプリがサロン内で公開されています。」

宮崎「サロン開設当初は、Bubbleが流行っていたのでECサイトの作成例が多かったのですが、最近は、様々な種類のアプリが開発されるようになりましたね。中には、Adaloを用いて、スマホのデジタル切符のPOCを提案書代わりに作ったという事例もあります。」

-サロン会員さんに案件を紹介することもあるのですか?

Ninja「受託開発の随時募集していまして、サロンで力を付けていった会員さんに対してNoCodeCampとして案件を紹介していくという予定があります。先ほどもお話したマーケットプレイスと合わせて、ノーコード開発者さんたちがマネタイズまで到達できる、一種の経済圏を作っていくという構想を持っています。」

ノーコードがDXを加速させる

-DX目的でノーコードが使われるケースも増えていますか?

Ninja「「DXをするのに大がかりなシステムが必要になるんじゃないか」、「コストも莫大になるのではないか」と考えている中小企業さんにはノーコードは刺さる要素は非常に多いと思います。」

宮崎「最近は、DX目的での受託案件や問い合わせもすごく増えてきていますね。現在、提案しているものですと、スクラッチで開発しているインフラ基盤をノーコードで置き換えるというコンサルティング案件があります。勤怠管理 在庫管理、決済、勘定システム周りを管理するために、最適なノーコードツールを選定して導入支援をするといったものです。他にも、業務改善ツールを非エンジニアの方がノーコードで作ったり、Airtable で勤怠管理を実装するというユースケースも増えてきており、飲食店のオーダー管理アプリを作りたいという問い合わせも多くいただいています。」

-最後に読者にメッセージをお願い致します。

宮崎「NoCodeの面白いところは、いままでプログラミングが難しいと思った人でも、「え?私にもできた?」と簡単にサービスを作れるところです。最近は、STUDIOやGLIDEなど誰でも簡単にサービスを作れるサービスもありますので、まだ触ったことのない人、ぜひ一度ノーコードを体感してみてください。私達はスキルに関係なく、サービス開発したいという思いを全力でくみ取ります」

Ninja「2020年はノーコード元年ともいえる年でした。この1年を経て、ノーコードはエンジニアの人が有効活用するようになったと共に、非エンジニアの方も沢山利用するようになりました。DXやスキルアップの需要も相まって、2021年はさらに飛躍する年になるのではないかと思います。そういう意味では、2021年もノーコード元年です。ノーコードが一般層までより浸透していく元年になるでしょう。NoCodeCampでは、引き続き、「作るを全力で応援するサロン」として着実に実績を積み重ねていきたいと思います。」

 

NoCodeCamp公式サイト