老舗百貨店の松屋(東京中央区)は、アステリア株式会社(東京品川区)が開発を多がけるモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」を導入し、ノーコードで独自の衛生管理アプリ「食品表示チェックアプリ」を作成したことが報じられた。
「食品表示チェックアプリ」の作成に要した期間は2日であり、2021年6月より食品を取り扱う事業者すべてに対し金かされる「HACCP」(ハサップ)適用に向けた衛生管理体制のDX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みの一環として行われたという。
アステリア社のプレスリリースによると、これまで松屋の食品売場では、取扱商品の品質管理のために貼付された「食品表示シール」の内容を、衛生管理者が個々の売場に出向いて報告用紙を確認するチェック作業を行ってきたが、現場でのチェックには各店舗への現場移動や対応待ちの時間がかかるため、店舗間で確認作業の頻度にばらつきがあったことが導入の背景として挙げられている。
今回のPlatioの導入はこのような課題が背景にあり、「食品表示チェックアプリ」は2日間でプロトタイプが完成し、その後、現場の要望に応じた修正を3日で反映させたという。
この「食品表示チェックアプリ」により、売り場担当者は、 現場移動や対応待ちの工数が大幅に削減され、衛生管理体制の強化につながったことに加えて、新型コロナウィルス感染症により取り入れられた「新しい生活様式」における非接触での業務対応が推進されたという。